Название: ツインフレ—ム-双子の炎-
Автор: Catherine Labbe
Издательство: Tektime S.r.l.s.
Жанр: Секс и семейная психология
isbn: 9788835406037
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さて、「一緒にいると満足」とは何を意味するのでしょうか。それはその相手が自分の必要とするものをもたらしてくれ、そのことによって自分が満たされるということを意味します。
「絶対」とまでは言いませんが、私たちはしばしば意識的に、あるいは無意識的に自分に欠けているもの、心地よさを感じるもの、必要なものを他人のなかに探しています。
これは私たちのなかに空っぽな場所があって、そこを埋めてくれるものを持っている人を探している状態です。
わかりやすくするため、ひとつ例を挙げましょう。ここにあるひとりの女性がいました。彼女は自分が愛されている、大切にされていると感じる必要がありました。そこで自分に関心を寄せ、こまめに世話をしてくれる男性を探していました。そこにひとりの男性があらわれます。彼は彼で女性の役に立っていると感じる必要がありました。それは自分が誰かにとって大事な存在となっているとの実感が欲しいからでした。さて、この女性とこの男性が出会い、カップルとして暮らすことになりました。
男性はこまめに女性の世話をし、そのことで自分が女性にとって役に立っている、自分は誰かの大事な存在であると感じる必要が満たされました。また同時に、この行動のおかげで女性も男性から愛される必要、大切にされる願望が満たされました。
お互いが心の平和を感じ、愛しあい、一緒にいて幸せになれたのだから、何も言うことがないじゃないかと思われるかもしれません。
確かに自分のなかに空っぽの場所があっても、それをほかの人が埋めてくれているあいだは物ごとがまるく収まっているかのように思えます。ところがもしこの空っぽの場所がこの男性ではなく、別の方法でも埋められるとしたらどうなるでしょうか。男性は自分が役に立っていないと感じ、ふたりの関係のバランスは崩れてしまいます。
私はこうしたバランスを「危ういバランス」と呼んでいます。つまり、このバランスは適切ではないのです。実際は不安定なのにもかかわらず、一所懸命誤魔化し続けているに過ぎないのです。こうした関係は何かがあればすぐバラバラになり、すべて崩れてしまいます。
ここで説明したケ—スを私は「空っぽの愛」と呼んでいます。この愛はひとりひとりの空っぽの場所を他人が満たすことで成りたっています。
こうした「空っぽの愛」にはありのままでいる自由がありません。バランスが危うく、自分の権限を他人に渡すことによって成りたっているからです。
幸せになるために自分の空っぽの場所を埋めてくれる誰かを頼る、それはその人に自分を不幸にする権限を与えることにつながります。空っぽの場所を満たしていたものをもしその人が取り除いてしまったら、自分は不幸になってしまうのですから。
どうぞ周りを見渡してください。多くの人が無意識に、あるいは意識的に、この「空っぽの愛」の例のように自分の幸せを他人の手にゆだねています。
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