英雄たちの探求 . Морган Райс
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Читать онлайн книгу 英雄たちの探求 - Морган Райс страница 13

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      辺りを見回して圧倒され、こんなに遠くまでやって来られただけで満足するべきだと考えているうちに元気を取り戻した。荷馬車を降りたので、自由に見て回ることができる。確かにすごい光景だった。宮廷は視界いっぱいに広がっている。中心に壮大な石造りの宮殿が建ち、塔や石のとりでに囲まれ、胸壁がそびえている。その上では国王の軍隊があちこち巡回をしている。 ソアの周りには手入れの行き届いた芝生や、石造りの広場、噴水や潅木があった。都市だ。人であふれている。

      様々な人たちがそこここを歩いている。商人、兵士、高官、皆急いでいる。何か特別なことがあるのだとわかるまで何分かかかった。ソアはぶらぶらと歩きながら、椅子を置いたり祭壇をしつらえたり、といった準備が行われているのを見た。婚礼の準備が行われているようだ。

      遠くに騎馬試合場と土の道、仕切り用の綱が見えた時、彼の心臓は一瞬止まった。別の競技場では、兵士たちが槍を遠くの的に向かって投げ、また別のところでは射手がわらをねらっているのが見えた。どこでも試合や競技が行われているように見える。音楽もある。リュート、フルート、シンバル。演奏者の集団がうろうろしている。ワインもだ。大きな樽を転がして出してきた。そして食べ物。テーブルが準備され、見渡す限りごちそうが並べられている。まるでソアは盛大な祝い事のさなかに到着したようだ。

      目がくらむようなことばかりの中で、ソアはリージョンを急いで見つけなければと思った。既に遅れを取っているのだから、早く自分のことを知らしめなければならない。彼は最初に目に入った年配の男の人に急いで近づいた。血のついた仕事着を着ているところからすると肉屋のようだ。道を急いで行く。ここでは誰もが急いでいる。

      「すみません。」ソアは男の人の腕をつかんで言った。

      男はソアの手を非難がましく見た。

      「何だね、坊や?」

      「僕は国王のリージョンを探しているんです。訓練がどこであるかご存じですか?」

      「わたしが地図に見えるかい?」男はなじるように言うと、さっさと行ってしまった。

      ソアは、男があまりに粗野なのに驚いた。

      そして次に見えた、長テーブルで小麦粉をこねている女の人に近づいた。テーブルでは何人もの女の人たちがいて、忙しそうに働いていた。ソアはそのうちの誰かが知っているに違いないと思った。

      「すみません。」彼は言った。「国王のリージョンがどこで訓練しているか、ご存じありませんか?」

      皆互いに顔を見合わせてくすくす笑った。何人かは自分より2、3歳上なだけだ。

      年長の女性がこちらを向いて彼を見た。

      「探す場所を間違えてるわよ。」と彼女は言った。「ここじゃみんなお祝いの用意をしているんだから。」

      「でも、王様の宮廷で訓練をしているって聞いたんです。」ソアは混乱して言った。女の人たちはまた笑った。年長の人が腰に手を当てて首を振った。

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